歯にヒビが入っていないか不安です
2025.03.11
質問
根管治療
歯にヒビが入っているかどうか不安な時どうしたら良いでしょうか。
現在、保険で一番奥の歯を治療しています。
歯茎の下まであった大きなむし歯を神経ギリギリのところまで取り、今仮蓋をして来週被せ物をする予定です。
神経は、初診の際、電流を流す検査では反応が鈍かったのですが、少し知覚過敏などのような感じはするので、たぶん辛うじて残っているようだと言われています。
治療前、治療中の現在まで痛みはないです。
今まで2回治療は目視のみで行っています。
今更ながら、最初の治療から2か月以上経っており、その間に歯ぎしりとかでヒビが入ってないか心配だったので、先生に自費でも良いので被せる前に検査をしていただけるか確認したところ、仮蓋で土台も詰めてしまっているので無理です。もしやるとしたら、根管治療になるし、CTとかも被曝があるし、やってもわからないから、症状がでたらの処置で良いでしょうとのことでした。
不安ではあるけれど、現在まで痛みがないのはヒビが入ってないとの判断で、このままクラウンを被せてしまってよいか、
または、クラウンを被せる前に他の方法でヒビが入っているかを確認したほうが良いか、もしその場合どんな検査をお願いしたらよいかをお伺いしたいと思います。
回答
質問ありがとうございます。
1、むし歯が深かった
2、神経は生きている(可能性が高い)
3、クラウン予定の歯
のヒビ(クラック)が現時点で不安だから被せる前に確かめたい、その方法やメリットデメリットはあるか?
という事ですね。
僕は患歯を見ていないので厳密には分かりません。
が、個人の推測と意見でまず結論から申し上げると
その先生の仰ることは正しいです。
「ヒビを探す方法はあるが、この段階で今から検査することに何一つ患者さんの得が無いので調べる必要がない」
「仮にヒビを見つけたとして、神経を取るかこのままクラウンいれるか、場合によっては抜歯という選択の話になり、そこから第三の選択が産まれたり他の生産性のある話が出来ない」
「何を以てヒビとするかによるが、本当に小さなヒビまでカウントすると、かなり多くのにヒビ(クラック)は存在するのでその全てを心配するのか?という話になる」
「このまま被せようと、ヒビを見つけようと、その歯における心配事や選択肢は大きく変化しない」
この辺りが主な理由になります。
ヒビをきちんと探すためには
今神経ギリギリまで詰めたお薬(と表現します。先生ごとに詰める物が異なります)を一回全て取ることになります。
よって、神経が今の時点では生きてる?可能性が高いのに、あるか無いかも不明なヒビを見つけるためにそこまでもう一度削って刺激を与える事になります。
その刺激が決定打となり、神経を取ることになる可能性もあります。
で、ヒビが見つかったとして、そのヒビが大きければ「抜歯」です。
もしくは「神経を取る」かもしれません。
小さなヒビは厳密にはほぼ全ての歯にありますが、基本症状や理由がなければ何もせず様子見です。
しかし、そもそもその歯は既にむし歯が大きかった歯で、且つギリギリ神経が残せる?みたいな歯です。
将来的に痛みが出て神経を取ることになったり、神経が死んだり、いきなり割れて抜歯になる可能性は「今の時点でヒビがあろうと無かろうと変わりません」
先にやるか後にやるかの違いで、別に今の時点でその症状がなく、見える範囲にヒビがないなら普通はそのまま進めるし、患者さんもそれを望むことが多いです。
後から痛くなるかも、を恐れるならむし歯深い=
今の時点で神経取りますみたいな話になりますからね。
一部の先生はこの手法を取ることが多いですし、
この方が実はトラブルは起こりづらいのも事実です(治療終了から次のトラブルまでの時間が比較的長いことが多いので)
まぁ色々書きましたが、以上などの理由で僕も調べる必要性がないと思う。との結論です。