歯科治療Q&A

SNSより寄せられた歯科治療の
質問への回答をご紹介します。

一部編集しておりますが、できるかぎり原文のまま掲載しています。
また、専門用語含めて、質問された方が書かれた言葉を敢えてそのままにしております。

将来入れ歯にならない可能性もありますか

2024.10.25

質問

根管治療

虫歯治療

質問

30にして神経ない歯が2本、クラウンが4本、治療してない歯は下前歯2本のみです

食生活は変えずにちゃんと手入れをして歯医者さんにちゃんと通ったら将来入れ歯にならない可能性もありますか?

回答

回答

こちらは結構よくある質問ですね。

まず結論としては、少なくとも手入れをしっかりする&歯科医院で定期的にチェックするのは将来云々関係なくとても大切で、やったほうがベターな事です。

しかし、歯を失う原因は単に歯磨きをしてるしてない以外にも様々な要素があります。

1、歯磨きがしやすい口腔内なのか?
(歯並びとか筋肉の問題)

2、力の問題や咬合干渉(歯の破折へ繋がる)

3、全身的な疾患

等、歯磨きがそもそも全然できていなかったり、
仮に完璧(不可能ですが)にしてもそれとは無関係に発生する事案で歯が喪失することは少なくありません。

そしてこれに加えて先日お話した事ですが、

★現在行われている治療がきちんとしているものか?
がかなり重要です。

重要なくせに定義が曖昧で患者さんには分かりづらいという側面がありますが、事実です。

治療がきちんとしていなければ、例外はあれど問答無用でカリエスになったりします。
完璧に歯磨きができないのは普通で仕方がないのですが、治療がきちんとしていなければ、丁寧に磨いているつもりなのに”全然磨けてない”に格下げされる可能性大ということです。

だからこそ、早い段階できっちりやらないといけないんですけど、先程述べた理由からきっちりした治療なのかどうか判断もつかないし、そもそも歯科医師なら全員自分ではきっちりやってるという表現になるはずです。
しかし歯科医師によって治療に対する考えや技術に違いがあるのも事実です。

患者さんにとって、いかに歯科医院選びが重要かって話です

最後に、この質問は

食事にも運動にも気をつけて毎日生活すれば
ガンにならないで一生いけますか?

という質問に近いです。

答えは、だらしなくても入れ歯にならないに可能性はあるし、逆もまた然り。
そもそも気をつけるの定義や生活習慣なんて人それぞれ過ぎて統制が取れないですし。

人間の身体の事って本当に難しく、予想できない事が多いんです。

できる限り予想し、起こり得る事象に対して
患者さん本人と僕らが力を合わせて頑張ることくらいしかできないんですよ。