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【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復

【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復

治療内容
前歯4本のオールセラミック修復
期間
3ヶ月(根管治療3本で+2ヶ月)
治療回数
5回(根管治療3本含めると+4回)
費用
187,000円/本×4本=748,000円(税込) (本症例は別途ホワイトニング費用がかかっています)

主訴・矯正に対する治療が終わったので最後に前歯をきれいにしてから保定したい。

自由が丘の歯医者 三好歯科 自由が丘|【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復|治療前

今回の主訴は歯の変色です。そもそもなぜこの前歯だけ色が変わってしまったのでしょうか。原因は、過去の根管治療で神経を取り除いたことにあります。歯の神経(歯髄)を取ると、以下の経過で歯の変色が起こります。

  • 歯髄からの栄養供給がなくなる

歯髄がなくなると、歯に栄養や水分が行き渡らなくなり、歯が乾燥して透明感が失われ、くすんだ色になります。

  • 象牙質の変性

歯の内側にある象牙質は加齢や環境の影響で徐々に変色します。神経がない歯ではその変化がより顕著になります。

  • 血液成分の分解

神経を取る際に歯の内部で微小な出血が起こることがあります。この血液成分が分解される過程で、歯の色が黒ずむことがあります。

  • 詰め物や薬剤の影響

根管治療で使用する薬剤や充填材料が、時間とともに歯の色に影響を与えることがあります。

 

また、一般的には変色した歯を白くする方法として、以下のような対処法があります。

  1. ウォーキングブリーチ

歯の内部にホワイトニング剤を入れ、時間をかけて白くする方法です。

  1. オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング

外側からホワイトニング剤を使う方法ですが、神経を取った歯には効果が限定的です。

  1. 被せ物(クラウン)やラミネートべニア

変色が強い場合、セラミックなどの被せ物で歯の見た目を改善することができます。歯の色のみの改善の場合、ホワイトニングのみで対応可能なこともあります。

今回の患者様は色だけではなく、歯茎の位置や歯の形も気にされているで、オールセラミッククラウンにて見た目の改善を図っていくこととなりました。

治療詳細

本症例は治療前前処置として根管治療のやり直しを行っています。

このやり直しは、必ずしも行わなければならないものではありませんが、すでに根管治療が必要な状態がレントゲンの診査でわかった場合や、違和感などの症状がある場合に行います。

また、仮に根管治療を行わずにオールセラミッククラウンを被せた後に痛みなどで根管治療が必要になる場合には、せっかく入れたクラウンを破壊して根管治療を行わなくてはいけません。

根管治療が終わると、次のような流れで進みます。

①仮歯を装着。形、発音、その他使用感などをご確認していただきます。

②状況により仮歯の形態修正やホワイトニングなどを行います。

③型取り、歯科技工士の北園さんが立ち会いのもと色合わせの写真撮影を行います。

自由が丘の歯医者 三好歯科 自由が丘|【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復|シリコン素材の型

高精度なシリコーン印象材を使った型

④出来上がって来たものを装着していきます。

自由が丘の歯医者 三好歯科 自由が丘|【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復|オーラルセラミッククラウン

制作していただいたオールセラミッククラウン

 

治療後の様子

装着後2週間の写真になります。

自由が丘の歯医者 三好歯科 自由が丘|【症例】矯正治療終了後に前歯の審美障害をオールセラミッククラウンにて修復|装着後2w

技工士の北園さん立会での症例となります。多くの人は術前の治療部位を知らなければどの歯を治療したのかわからないと思います。患者様もとても感激してくださいました。

主な副作用・リスク

・治療の結果や症状の改善を100%保証するものではありません。

・セラミックやジルコニアは、使用状況によっては破折の可能性があります。

・神経が生きている歯で行う場合、症状によっては根管治療が必要となることがあります。

自然な美しさを叶える審美歯科

今回のケースはいわゆる見た目の改善、皆様の聞くワードとしては審美歯科の領域になります。我々の世界で審美の話をしていくと様々な専門的要素を当然考慮するのですが、一番難しいのは

「患者さんごとに美しさの概念が異なり、それを言葉にするのはなかなか困難である」ということに尽きると思います。

それを解決するために、入念なカウンセリングや仮歯の調整、周囲の歯肉等の管理、歯科技工士の立会いなど数多くの様々なプロセスや手間暇が必要となります。

(余談になりますが、いわゆるセラミック矯正にトラブルが多いのはこのプロセスや手間暇を限りなく省略し、無理なことをしているケースが多いからです。症例にもよりますが、丁寧に行えば全てが悪いものになるわけではありません)

私が思う審美歯科の基本は、

「それが人工物だとわからない、被せ物が入っているとわからない。」

というシンプルなものです。これは、通常の虫歯治療やインプラント含め、三好歯科自由が丘の扱う全てのセラミックやダイレクトボンディング等でも同じです。しかし、歯科医院ごと歯科医師ごとにプロセスは異なり、審美の価値観も様々なため、同じセラミック等でも終了時の見た目が大きく異なります。

 

見た目が気になっている方、審美歯科を探している方、ご質問や気になる点がある方は、一度三好歯科 自由が丘へご連絡ください。

セラミックの相談、審美歯科のカウンセリング希望(X線などの検査は初診でほぼ必須となります)等お伝え頂ければ承ります。

 

三好歯科 自由が丘 歯科医師 望月

 

こちらもご参照ください。

三好歯科 自由が丘|診療メニュー|補綴歯科

三好歯科 自由が丘|診療メニュー|根管治療