三好歯科 自由が丘が提唱する「スウェーデン式予防歯科」について（院長 三好 健太郎）
皆様、こんにちは。三好歯科 自由が丘院長 三好健太郎です。
今回は「三好歯科 自由が丘」が推奨している「スウェーデン式予防歯科」について、分かりやすくお伝えしたいと思います。
皆様やご家族の予防歯科の考えと照らし合わせていただければ嬉しいです。
歯科医療の世界でスウェーデンという国が世界的な予防歯科の先進国であることは、非常に有名で知らない人はまずおりません。
しかし、その予防歯科大国スウェーデンも実は50年ほど前まではう蝕（虫歯）だらけの国だったのです。当時スウェーデンでは国民の医療費の増大により国家予算が膨張し、財政を圧迫していて、国として大きな問題となっておりました（今の日本もかなり深刻な同様の問題を抱えています）。
国の医療費が膨大にかかっている原因を究明していく中で、歯が健康ではない人（虫歯や歯周病が多い人）が歳を重ねたときに、歯が健康な人と比較して全身的な様々な病気（糖尿病や脳疾患、高血圧、心疾患など）にかかっている人の割合が高くなっていることが分かりました。
そこで国をあげて、歯の予防、つまり予防歯科に取り組むことで、全身的疾患の予防につなげ、ひいては医療費削減を図る取り組みを行いました。
その結果、今では、『痛みも何もないけど普段から歯科に定期検診に行く人の割合』がなんと
国民の90％以上！！
ちなみに日本では最近少しづつ上昇してきましたがまだ10％以下です。
こういった経緯でスウェーデンは世界一の予防歯科大国となり、予防歯科という分野において非常に優れた医療や教育が行われる国となりました。
スウェーデンでは80歳の残存歯数は平均25.2本！
いっぽう、
我が国日本では、80～84歳で15.3本です。
1人平均の現在歯数／平成28年
60代 60～64歳…23.9本 65～69歳…21.6本
70代 70～74歳…19.7本 75～79歳…18.0本
80代 80～84歳…15.3本 85歳～ …10.7本
年々改善してきてはいるものの、日本とスウェーデンでは80歳台で残っている歯の数になんと10本以上もの差があるのです。
この数字からも分かるように、日本人の歯科に対する普通という感覚は完全に間違っているということです。
歯は全部で28本（親知らずを含めると32本）です。
２０１８年の日本人の平均寿命は、女性が８７・３２歳、男性が８１・２５歳。（厚生労働省簡易生命表より）
80歳代でご自身の歯の半分以上を失うことが普通であってはならないと思います。
日本の方の歯医者に対するイメージは『痛い』『怖い』『通うのが面倒』というものがほとんどです。
歯医者は痛みが出てしまった時に、仕方なく期間限定で治療をしに行くところというイメージをほとんどの方がもっております。
対してスウェーデンの人の歯医者への感覚は『痛くならないように普段から予防のために行くところ』です。
天然歯ほど美しく、よく噛める機能を持つものはありません。いくら高価な人工歯でも、ご自身の歯以上に優れているものはないのです。歳を重ねても自分の歯で美味しく食事ができること、そして歯周病などが原因と考えられる様々な全身疾患のリスクを下げることで心もからだも健康な生活を送ることができます。そのためには普段から予防のために歯医者に通うことがとても大切であることは分かっていただけると思います。
治療と予防、どちらも歯科医院で行うことですが、どちらに重きを置くことが大切か・・これはデータを見いただければ明らかなことです。
日本の方々も実は心では普段から予防のために歯医者に行くことが大切であることを理解しているのです。
それでも行動に結びつかないのは、周りの人が歯が痛いなど症状がなければ歯医者に行っていないからという理由が多いのです。
しかし、親から子、子から孫へと歯科に対する意識（デンタルIQ）は受け継がれていくものです。
自分が歯のことで苦労したから子供には辛い思いをさせたくないという親御様は多いです。
とても素敵な考えですが、自分はもう歯が悪くなってしまったから遅いと思わず、是非ご自身もお子様も今ここからしっかり予防歯科に向き合うようにしてみてください。
スウェーデン式予防歯科の考え方、
『何も自覚症状もないし困ってもいないけど、悪くならないように普段から歯医者にかかっておく』という意識と行動が何より大切だと理解していただけたかとと思います。それが歯やお口の健康、そして生涯の全身の健康のためにもなるのです。日本でも歯の健康の重要性、歯の健康と生活習慣病の関連は広く知られるようになっています。
日々進化していく時代の中、歯科医療に関しても様々な研究や実際の事例で、健康のために必要こと、どうすれば歯を守っていけるのかは明らかになってきました。何十年と続いてしまっている日本での普通『歯医者は痛いときに行く』という感覚は変えていかなくてはならないという事であると知っていただければと思います。
「三好歯科 自由が丘」では歯医者に対する考え方、意識をまず変えて頂くことを最も重要視しており、皆様に丁寧にお伝えしております。
いかがでしたでしょうか。ご自身やご家族が、普段から症状がなくても、歯が悪くならないように歯医者に通うようにしよう、と思っていただけましたでしょうか。
次回は実際に「三好歯科 自由が丘」でどのように「スウェーデン式予防歯科」を行っているのか、
こだわりの設備とその利点などをしっかりご紹介してまいります。
（※12月14日にアップしました。三好歯科 自由が丘が提唱する「スウェーデン式予防歯科」GBTコンセプトについて）
今回読んでいただいた内容を含めて、ホームページにも色々な事が書いてありますので、お時間の空いているときに一度読んでいただけたら光栄でございます。
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