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患者さんが歯科・歯医者に関して勘違いしていること、知らないこと4選

患者さんが歯科・歯医者に関して勘違いしていること、知らないこと4選

こんにちは。
自由が丘の歯医者「三好歯科 自由が丘」 院長の三好健太郎です。

久々のブログ更新になりますが、今回は私がたくさんの患者さんと話していて、
これは明らかに勘違いor知らない人が多いなと思うもので代表的なものをまとめてみました。

歯科医師、歯科医院ごとに多少の考え方や方向性の違いがありますので、あくまで私個人の意見であることをご了承ください。

1, 虫歯があると歯が痛い(しみる等)
(→虫歯は基本的に痛くない)

これはもう圧倒的1位ですね。
殆どの患者さんが、歯が痛い、しみる→虫歯かも?と考えているようです。
歯に痛みを出す疾患は意外と他にもありますし、そもそも歯が痛いわけではないパターンもありますが、患者さんごとに『痛みの定義、価値観』が異なる事も原因になっているように思います。
私が患者さんによく伝えることは

『本当に虫歯が原因で歯が痛いなら相当大きい虫歯であり、神経を取るか取らないかレベルです』

という内容です。
また、俗に言う激痛(痛み止めを飲んでも効かないレベル)なら、例外はあれど、ほぼ神経絡みの話になるはずです。

そのため、全く痛くないけど虫歯が5本ありました。
今まで虫歯になったことがないと自分でおっしゃる方の口腔内に何本も虫歯がある。

なんてことも起きてしまいます。
治療するかどうか、どのタイミングでやるかはさておき、痛みの有無では判断がつかないことをよく知っておいてください。

ちなみにじゃあ何で痛いの?という話ですが、私が見る限り多くが知覚過敏です。
食いしばり、歯ぎしり、歯周病、酸性食品の影響など理由は多岐にわたりますが、
虫歯ではないけど冷たいものでしみる、噛むと少し痛いみたいな症状を出していることが多いです。

虫歯では無いが故に治療も意外と難しく、ケースごとに相談や対応が必要になります。
安易に削ってどうこうでは解決しないこともありますので要注意です。

 

2、虫歯は黒いものである
(→虫歯の色は白~茶色~黒まで様々で、その色をしていても虫歯でない事も多い)

これも多いです。
当院では口腔内写真やペンスコープ等で、実際にご自身の歯を見てもらいながら治療中の画像も含めて確認をしてもらうことが多いですが、

「この黒いのは虫歯ですか?」

という質問はかなり多いです。

実際、虫歯の時もあります。
しかし、茶色だったり、白かったり、虫歯を色だけでは判断できません
特に急性う蝕という進行が早く、数ヶ月単位で一気に進むような虫歯はその多くが
白~茶色です。
また、ケースによっては黒くても削る必要がないものも多く存在します。
そこをどれだけきちんと説明してくれるかが歯科医院ごとに大きく異なりますし、
“削るか削らないか”という判断も歯科医院や歯科医師によって異なります。

 

3、セラミック、ジルコニア、インプラント、矯正など名前が同じならどこの歯科医院でやっても同じ
(→何もかもが違う)

これも多いですね。
一番は値段の違いで疑問に思う方が多いようです。
例えばセラミックの被せ物でも安いところで10万未満、値段だけで言うなら1本20万以上するところもあります。
ちなみにセラミック一つとってもいろいろな種類があり、その中で更にメーカーや材料などの違いを含めるとかなりの種類が存在します。

そこの値段差ももちろん多少はありますが、そこまで問題ではありません。
一番異なるのは

歯科医師の技術及びその仕事にどれだけ時間を費やすか
歯科技工士の技術及びその仕事にどれだけ時間を費やすか

です。
結局、たとえば家を立てる作業において一番大切なのは
土壌や土地の整備、基礎工事です。
歯の場合、この2つにあたる治療には多くの時間がかかることが殆どです。
ご自身に自覚症状がなくても、大体の方はいくつもの問題を積み上げて自覚症状に至りますので。
また、技術職なので、どれだけ手間暇をかけて丁寧にやるかで質は大幅に変わります
しかも歯科医師や歯科技工士(歯を造る人)も技術にとんでもなく大きな差があります
これを踏まえると、1回の治療時間も治療期間も短いという場合の多くは、治療の質が高い可能性は低いと考えておおよそ間違いはないのではと、私は思います。

しかし、一般的な患者さんが見極めるのは困難ですし、患者さんからよく聞かれる

「早く、短期間で治療を終えたい」

という希望とマッチしてしまうため、残念ながらお粗末な治療は今後も無くならないでしょう。

ちなみに当院ではとても時間がかかります。
説明にも治療にもかなりの時間を費やします。
それが良いとは自分では言いませんが、早く終わりたいと思う方は当院とは相性が悪いです。
ちなみに早く終わりたい方はできるだけ普段から歯科医院で自覚症状がないうちに自分の状態をチェックしておくことをオススメします。

 

4、審美に拘るなら◯◯審美歯科

これも多くの患者さんが勘違いしていることで、あくまで私個人の意見になりますが
私の知る限り、街の歯医者さんで色々な治療をしている歯科医師のほうが、圧倒的に審美歯科が上手な先生が多いです。

理由は審美専門のような歯科医院の一部は3で書いた、基礎工事にあたる治療などをやらずに飛ばすことが多いからです。

実際にそれで短期間のうちにトラブルが起きて来院される患者さんは多数います。

但し、全てに該当する話ではありませんのであくまでそういう傾向があるという認識でOKです。

一番大切なのは
“技術のある人間”が
“きちんとした流れ”で、
“しっかりとした時間をかけて”
治療を行うことです。

医療なので一般の方には判断できないことも多いですが、それが医療としてどうしても
真実となります。

 

さて、いかがでしたでしょうか?
これはあくまで私個人の意見であり、本当に一部をまとめただけですが日々実感していることです。

三好歯科 自由が丘では患者さんに歯科に対して正しい知識をつけてもらうことで、
自分の口腔内と向き合って、考えていただけるようにする事を大切にしております。

歯科医院がたくさんありますので、自由に選んでいただければと思いますが、
何かお悩みのことや疑問がある場合は、ご相談をお待ちしております。

 

三好歯科 自由が丘 院長 三好健太郎

 

こちらもご参照ください

「虫歯?虫歯ではない?」歯科医院によって言うことが違うのは何故か|三好歯科 自由が丘ブログ

審美歯科の治療の流れとポイント〜クオリティの高い被せものを入れるには?〜|三好歯科 自由が丘ブログ