患者さんの疑問・質問集1_歯科医院・歯科医師〜選び方編〜
こんにちは。三好歯科 自由が丘 副院長の三好瑠璃子です。
今回のコラムは歯科に対するQ&A、疑問・質問集です。
私自身、歯科に関することを患者さんや知人に質問される事がよくあります。
その中で、頻繁に聞かれる事をまとめてブログでお伝えすることで、少しでも皆様の歯科に関する疑問を解決できたらよいなと思っております。
では、早速いきましょう!
〜〜〜患者さんの疑問・質問集1〜〜〜
【歯科医院・歯科医師 〜選び方編〜】
Q1「お勧めする歯科医院はどこですか」
A1-1『必要な診査をし、説明してくれる歯科医師がいる歯科医院』
前回の症例でもお話ししましたが、患者さんは、納得できるまで十分な説明を受けて、治療について理解することが大切です。
前回の症例:【症例】他院での検診で見落とされた大きなう蝕(虫歯)に対する精密根管治療
付け加えて、私個人の回答をお伝えします。
A1-2『説明の時間を十分とってくれる歯科医院』
実際のところ、治療の予約はできても、説明の時間の予約を十分にとってくれる歯科医院は、あまり多くないと思います(保険治療の場合、多くは説明の時間として、5分10分程度だと思われます)。
説明の時間を十分とってくれる歯医者でないと、患者さんが納得できるまで説明を受けることは難しいと思います。
A1-3『歯科医師が説明してくれる歯科医院』
これはなぜかと言うと、治療する歯科医師自身からの説明や意見のほうが、信憑性が高いからです。
(コーディネーターは歯科医師免許が無い方が大多数であり、歯科衛生士は歯周治療を主として行う専門職で、その他の治療は基本的に行わない職種です)
A1-4『治療を強要しない歯科医師』
治療をするか否かは患者さんご自身に決定権があります。
A1-5『説明で治療方法の選択肢を挙げてくれる』
治療の選択肢は必ずしも一つではない場合があるからです。複数の選択肢から患者さんが治療を選ぶことができます。
A1-6『治療のメリット・デメリットの詳細を説明してくれる』
物事には全て良し悪しがあります。歯科治療においても同様です。
患者様は説明を受けて知識を得た上で、ご自身の治療法を決定するべきだからです。
A1-6『アップデートされた科学的根拠がある治療方法・内容で処置してくれる歯科医師』
医療は日々進歩していますので、これも大切だと思います。
私なら、現代の根拠のある治療法を選択したいと考えます。
皆さんは50年前の当時最新であった治療法で処置されたいでしょうか?
それとも現代の治療法で処置されたいでしょうか?
Q2「お勧めする治療の方法はなんですか」
A2『患者さんの歯を、歯科医師自身の歯と仮定した時に選択する治療法』
だと思います。
当たり前の事ですが、自分の事として考えた時に一番良いであろう方法や内容で治療したいと思うからです。
しかし、歯科治療において患者さんが重要視する項目は、下記のようにさまざまです。
1.う蝕のなりにくさ
2.長持ち具合
3.見た目
4.費用
5.回数
6.期間・時間
7.治療中の不快感の程度
など
先ほど、お勧めする治療法として『患者さんの歯を、歯科医師自身の歯と仮定した時にする治療法』とお話ししましたが、何を重視するかで選択する治療法は変わってきますので、先生とよく相談した上で決めて行くことが大切だと思います。
〜〜〜患者さんの疑問・質問集1〜〜〜
【歯科医院・歯科医師 〜治療編〜】
Q3「歯が沁みるのですが、これは虫歯ですか。」
A3『歯が沁みる原因はいくつかあります。』
歯が沁みる時に考えられる原因
1.知覚過敏
2.プラーク(歯垢)
3.虫歯
4.歯周病
5.不良補綴物(合っていない詰め物やかぶせ物)
6.咬み合わせ
7.歯ぎしりや食いしばり、噛みしめ
8.歯磨きの強さ
9.歯磨き粉の研磨剤の種類
10.矯正
上記の様に、歯が沁みる原因として考えられる可能性が多くありますので、一概に虫歯が原因とは言い切れないです。
歯科医師による診査・診断が必要になります。
Q4「歯に黒い所があるのですが、これは虫歯ですか。」
A4『歯が黒くなる原因は、虫歯だけではありません。』
[虫歯以外の黒くなる原因]
1.コーヒーや紅茶、ワインなどの飲料による茶渋
2.タバコのヤニ
3.歯石
4.神経が死んでしまっている未処置の歯
5.補綴物の金属
6.補綴物のレジンの劣化
7.薬の副作用
8.発育不全
などがあります
[虫歯以外の黒くなった歯の理由・処置法]
1.コーヒーや紅茶、ワインなどの飲料による茶渋
2.タバコのヤニ
3.歯石
⇒歯表面の付着物によるものなので、クリーニングをすれば、歯そのものの色に戻ります。
4.神経が死んでしまっている未処置の歯
⇒歯の象牙細管に血液内の成分が入り込んだ事が原因ですので、根管治療に加えて、漂白(ウォーキングブリーチ法)や被せ物が必要です。
5. 補綴物の金属
⇒歯の象牙細管に金属イオンが入り込んでしまった事が原因です。治療法としては、金属を取り除いた後、レジン充填やセラミックなどの金属を使用しない補綴物で覆う必要があります。
※ 金属イオンは歯肉も黒くしてしまいます。歯肉の治療法は後日別のコラムでお伝えします。
6. 補綴物のレジンの劣化
⇒<レジンの表面>
凹凸に色素が入り込んでしまった事が原因です。
⇒<レジンの縁の黒ずみ>
レジンを充填する際に接着剤を使用するのですが、経年劣化により接着剤が剥がれ落ちてしまい、生じた隙間に虫歯ができたり、色素が入り込んだりした事が原因です。これらの治療法としては、古いレジンを除去し、新しいレジンの詰め直しを行う必要があります
7. 薬の副作用
⇒幼少期(8歳以下)に、テトラサイクリン系の抗生物質を服用した場合の副作用によるものです。歯の変色がある以外、歯の健康には何ら問題はありません。白くしたい場合は、ホワイトニングをする必要があります。
8. 発育不全
⇒様々な種類があり、治療が必要なものからそうでないものまであります。適宜、診査が必要になりますので、ここでの解説は割愛させていただきます。
今後一つのコラムで、患者さんの疑問・質問を3〜5つずつ掲載していきます。
皆様のお役に立てれば幸いです。
三好歯科 自由が丘 副院長 三好 瑠璃子
不要な歯科治療をゼロにする診療
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