歯科治療Q&A

SNSより寄せられた歯科治療の
質問への回答をご紹介します。

一部編集しておりますが、できるかぎり原文のまま掲載しています。
また、専門用語含めて、質問された方が書かれた言葉を敢えてそのままにしております。

矯正中ですが、奥歯が伸びてきました

2025.01.18

質問

矯正治療

質問

矯正中ですが、傾いて短めだった奥歯(メタルクラウン)が傾きがなおってきてしかも伸びて?きました。
伸びることってないと思うんですが、これは歯ぐきから出ている面積が増えたって認識で良いでしょうか?

しかも伸びた?のでクラウンが歯を全む覆わなくなってしまっているので(下の部分の自分の歯が出てる状態)
これは矯正後補綴やり直すべきですよね?

どっちみち元々ジルコニアにする予定でした。

回答

回答

はい、仰ってる事は分かります。
そうです。臨床的歯冠長(見えてる面積)が増えたという認識で構いません。
もちろん歯肉退縮を併発してる可能性もありますが。

ここは多くの患者さんが勘違いしているので伝えておきますが

「被せ物と歯の境目が見えている→被せ物が合わなくなってきたという訳では無い」

これは必ず覚えておいてください。
適合がちゃんとしてるものが入っていれば境目が見えてる見えてないは
「一切関係ありません」

前歯の場合は「審美(見た目)という別の問題が出る」のですが、臼歯の場合はむしろ率先して
「初めから被せ物と歯の境目が見えるように設計する(縁上マージンと言います)」事も多々あります。
理由はいくつかありますが、1つは
「そのほうが歯ブラシを当てやすく、清潔に保ちやすい事が多いから」
です。

これまた勘違いしてる人多くて、境目が見えてない=汚れがつかない、と思ってる方もいるのですが、
汚れは遠慮なく付く上に見えてない&歯ブラシが当てづらいから不潔になりやすい事が多いです。
(この縁上マージン、縁下マージンの話は非常に専門的であり、先生によっては意見が異なります)

よって、そのメタルクラウンをジルコニアにやり変える理由は(適合が悪くないことを前提に話すと)
「境目が見えて不潔だから」
では全く無くて、
「審美的に良くないから白いものに変える」
という事になります。