三好歯科 自由が丘における「歯のクリーニング(歯周治療)」のコンセプト
こんにちは、三好歯科 自由が丘 院長の三好です。
今回は皆様が歯医者にいらっしゃる理由の多くを占める『歯のクリーニング』について、三好歯科 自由が丘のコンセプトや理念をお伝えしたいと思います。
まず、以前のコラムでも記載しましたが
『歯のクリーニングを保険診療の範囲内で行う』ことは健康保険の制度上アウトです。
・歯のクリーニングをしたい
・タバコのヤニを落とした
・着色汚れをキレイにしたい
これらは全て自費診療の範疇です。
保険診療で行うと厳密にはその歯科医院は罰を受けます。
理由は、保険診療は『病気・疾患に対しての治療』のために存在しているので、上記のような『病気・疾患ではないもの』へは対応していないからです。『病気・疾患が無ければそもそも患者ではない』というのが保険診療の考え方です。
詳しくは以前のコラムを読んでいただきたいと思います。
「日本の歯科の健康保険制度と保険診療と自費診療の考え方」
GBTコンセプトに基づいた歯のクリーニング
さて、ほとんどの歯科医院が、歯周病治療(歯周治療)の名目で保険を適用させて歯のクリーニングを行っているというのが、日本の歯科医療現場の現状です。しかし、三好歯科 自由が丘における現在の歯周治療(歯のクリーニング)はGBTコンセプトに基づいて行っております。
このコンセプトにはスウェーデン式予防歯科の考え方がたくさん取り入れられています。
毎回汚れの染め出しをして、口腔内の状況や徹底的なセルフケアのための要点をお伝えしつつ、プラークコントロールの技術向上を行います。さらにエアフローによるパウダークリーニングを行い、天然歯・補綴物(詰め物や被せもの)・インプラントを傷つけずに、歯の表面から歯肉より下(縁下バイオフィルム)への徹底的なデブライドメント(プラークやバイオフィルムなどの細菌の除去)を行います。
これにより歯肉の炎症(腫れや出血)を消退させ、維持をしていくことになります。
問題なのは歯石そのものではない
よく「歯石取りをして欲しい」と仰る患者様がおられます。
実際、歯医者も「歯石取りをしましょう」と発言することもありますが、三好歯科 自由が丘では歯石取りをしましょうとは言いません。
歯石そのものが問題なのではなく、短期間に歯石がたくさん付着してしまうくらいプラークコントロールの技術が低いことや、歯石表面がザラザラしているため表面にプラークやバイオフィルムが付着しやすいことが問題であり、歯石そのものは無害です。
歯石はそれ自体に毒性は無いため歯肉に炎症を引き起こすものではありませんが、プラークやバイオフィルムなどの細菌が付きやすくなる要因になるということです。
麻酔を使った歯石取りはダメージが大きい?
歯石には主に縁上歯石と縁下歯石(歯肉より上にあり簡単に見えるものが縁上、下にあり歯肉に隠れているものが縁下)と言われるものが存在しますが、この縁下歯石を取るときによく麻酔を使ってまでガリガリ取りにいくのが、我々の世界で言うルートプレーニングです。
ルートプレーニングの問題点は3つ
● 見えない所を刃のついた器具で感覚を頼りに掃除をするので、術者の技量に非常に左右されやすい。
● 汚れも取れるが、歯根部分には硬いエナメル質がなく簡単に削れてしまうので、セメント質に傷がついて術後の知覚過敏や傷がついた部位への細菌付着が多くなってしまう。
● 患者様は基本的に毎回麻酔をされるので不快感がある。
このように単なる歯石取りでも、やり方によっては実は歯にかなりのダメージを与えてしまいます。
目的は歯石では無く炎症をとること
三好歯科 自由が丘では基本的に麻酔を使用してのスケーリングやルートプレーニングは行いません。
リスクが有る中で、無理して歯石を取る必要性はないと考えております。
もちろん、歯石を一切取る必要がないということではありません。
無理して見えない部分の歯石を取りに行く必要は無いということです。
目的は
×歯石をとること
○炎症をとること
です。
炎症を除去し、それを維持することが歯周治療の本質です。
そして炎症を引き起こすのはプラークやバイオフィルムの中の細菌です。
細菌を除去してコントロールさえすれば、目的は果たせるということです。
それには患者様自身が歯磨きに協力していただくことも、当然必須となります。
虫歯が少ない=歯周病の進行が早い!?
三好歯科 自由が丘の歯のクリーニング(歯周治療)では必ず
・ 資料取り(口腔内写真、レントゲン撮影など)
・ 歯のクリーニング
・ 再評価
の3つを行います。
この間に、歯磨きがきちんと出来ているか、そして歯周病や虫歯の状況をしっかりお伝えし、治療計画をはじめ様々な説明をさせていただいております。
歯周病は、虫歯の細菌とは別の種類の細菌による感染症です。
人によって、口腔内の虫歯の細菌と歯周病の細菌の数は違うと言われております。
そして、歯周病になりやすいかどうかは歯磨きの上手い下手ではなく、口腔内の歯周病の原因菌の数や、その細菌に対しての感受性によるところが大きいです。
「虫歯にならない=歯磨きがきちんと出来ている=歯周病にもならない」と考えていらっしゃる方はいませんか?
もしくは周りで、歯磨きの状態は自分と変わらないのに歯で困っている様子が全然無い方はいませんか?
例外はありますが実は「虫歯が少ない人=歯周病の進行が早い人」であることが多く、虫歯でのトラブルが少ない方ほど、歯周病を疑う必要があると言えます。
虫歯がないからきちんと歯が磨けている、だから自分の口腔内は大丈夫だというのは誤った考え方です。
そして、歯周病は虫歯と違って黒くもなりませんし、強い痛みが出にくいため、「サイレントキラー」と呼ばれるくらい進行が分かりづらいです。
日本では、成人の70%から80%の方は歯周病だと言われております。また、世界で最も流行した(流行している)感染症と言われているのがこの歯周病です。
歯のクリーニングは、三好歯科 自由が丘へどうぞ
痛くなければ、見た目に問題がなければ、つい蔑ろにしてしまう歯のことですが、一度、三好歯科 自由が丘でチェックをしてみませんか?
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